耐震等級3はこれからの家づくりに必要かを解説いたします!
家を建てることを検討している方に知っておいて欲しい言葉が、「耐震等級」です。
日本は地震大国であり、その対策をするためにこの言葉を知っておきましょう。
そこで今回の記事では「耐震等級」と、「耐震等級3は必要か」ということを解説していきます。
□耐震等級3とは?
「耐震」とは、振動に対する耐性です。
そして、地震に対してどれくらいの性能を発揮するかを表したものが、耐震等級です。
この指数は1から3まであり、品確法によって定められています。
耐震等級1は、「非常に大きい地震でも被害のない程度」とされています。
逆に言えば、大きな地震を耐えるのに十分であってはじめて、耐震等級1となります。
そして耐震等級2は1の1.25倍、3は1.5倍の耐性があるということになっています。
□耐震等級3は必要?
それでは、耐震等級3である必要性はあるのでしょうか。
耐震等級は、地震度を表す「ガル」によっても表されます。
具体的には、耐震等級1では400ガル、2では500ガル、3では600ガルの地震にそれぞれ耐えられます。
ここで日本で起こった大規模地震を見てみると、2011年の東日本大震災では2900ガル、阪神大震災では800ガルが計測されています。
これだけを見ると「耐震等級って意味あるのかな」と感じてしまうかもしれません。
しかし、実際の被害状況を見ると、耐震等級が高いものほどやはり被害は少なくなっています。
結論として、耐震等級を高くすることはとても重要です。
確かに、完全に被害を0にすることはできません。
しかし、被害を少しでも軽減するために、耐震等級は3にしておいたほうが良いでしょう。
日本は地震大国です。
これからも大きな地震が発生すると予想されています。
地震への耐性がある家であることに越したことはありません。
最後に、耐震等級2と3の違いを見てみましょう。
まず、必要壁量に関しては、耐震等級2は1の1.5~1.7倍、3では1.7~2倍の厚さとなります。
そしてもちろん、壁が多くなるほどコストは大きくなります。
設計上での制限にもなるため、「耐震性」、「構造」、「コスト」すべてを鑑みる必要があります。
□まとめ
「耐震等級」とは、地震に対する耐性の指数です。
1~3まであり、できれば3を取り入れたいところです。
ただし、指数が高ければ完全に被害を抑えられる、という訳ではない点に注意が必要です。
日本では地震対策が必須であるため、新築を検討する際は耐震等級に関してしっかり考えておく必要があります。